FISH! TURN on the FEAVER PICH
Madbeavers
2005.12.14(Wed) 新宿LOFT
音を体感する。
それは身体全体で音楽を感じること。
Madbeaversが生み出す音は、まさに五感すべてを使って感じる音楽だ。
文字通りの聴覚、視覚は言うまでもなく、
腹の底に響きわたるChirolynの太いベース音。
視覚で捉えるアグレッシブでダイナミックなドラミングとは逆に、
タイトで、それでいて風圧のバイブレーションさえも感じるJOEさんのドラムの音。
三次元空間を切り裂いて、光のような速さでハートに突き刺さり、
グイグイとえぐられるようなKiyoshiくんのギターの音。
汗とエネルギーと、すべての音が混ざりあった匂いを嗅ぎ、
そして舌で味わう。
肢体のすべてに絡まるMadbeaversの音。
感覚という感覚をすべてを犯されてしまったかのような、
異次元の世界に私達は置かれていた。
Madbeavers
たった3人でありながら、底知れない力を秘めたモンスター・バンド。
オヤジでありながら(失礼)少年の心を忘れない男達。
MadbeaversのLIVEを初めて観たのは、7年前だった。
今振り返ってみても、これほどまでに強烈なイメージを持ったバンドに、
私はあれから出逢っていないことに気づく。
そして、あの時よりも、さらにパワーを増して帰ってきた怪人達。
かっこいいなどという褒め言葉は、彼らとっては聞き飽きた言葉に違いない。
かっこいいを超越したかっこよさ。
それを魅せてくれるのが、Madbeaversだ。
今日のLIVEは、ノリ気じゃなかったとか、そんなんじゃなく、
なんとなく、ワクワクした期待感もなく、
例えば、友達がやってるバンドのLIVEを観に行くかのような、
そんな軽いノリで新宿LOFTへ向かった。
LOFTは初めてだった。
7年前のLOFTは別の場所にあった。
それでもLOFTはLOFT。
今回は一般で取ったチケットだったため、入場した時には会場は半分くらい埋まっていた。
平日のため、仕事終わりで直行する人が多いのか、
私が入場した後から、どんどんお客さんが増えて、会場はほぼ満員になっていた。
周りを見回す。
先日のLucyのLIVEで見かけた人もチラホラいたが、
ほとんどが初めて見るようなお客さんだった。
Lucyでも、machineでも、8月のカフェライベントでも見かけなかったような人達。
いったい、どこから集まったのだろう?
だけど、7年前のMadbeaversは観たであろう、そんな人達だったようだ。
会場には、ジャズっぽい音楽が流れていて、
いわゆるジャズバーのような、大人っぽい雰囲気だった。
Lucyのワクワク感や、machineの殺気立った雰囲気(今は無いか、、、)とは違って、
肩の力を抜いて、友達を待つかのようにメンバーの登場を待っていた。
今日は、後ろの柵のすぐ前にいたので、マイクスタンドの上のほうしか見えない。
楽器をチェックする音が聞こえたかと思ったら、ほどなくして客電が落ちた。
ジャズっぽいボーカルの曲がSEで流れてきた。
いよいよメンバー登場。
会場のお客さんが一気に前に詰め寄った。
人ごとのようにそれを眺めていると、にこやかにJOEさんが登場。
続いてChirolynさん。ひまわりのTシャツを着ている。(たぶん黒だった)
そして、いよいよKiyoshiくんの登場。
会場の歓声が大きくなる。
白いシャツで(後ろにエレクトリックのロゴ入り)、髪の毛は少し短くなっていた。
LOFTのステージは狭く、今日は兵庫さんもよく見える。
Kiyoshiくんがギターをかけるのを手伝う兵庫さん。
ギターはMY-Kリバース・サンバースト。
このギターはMadbeaversによく似合うギターだと思う。
小賢しく作り込んだ音ではなく、肉弾戦用の兵器だ。
一発目は「Broken」
CDで聴いた時には、三年前のLIVEで聴いたものより、かなりアレンジしてある気がしたのだけど、
実際にLIVEで聴いてみると、妙に懐かしさを感じて、
実はそんなにアレンジが変えてあったわけではなかったのか?と思った。
会場のお客さんも、このCDはしっかり聴き込んできたのか、ノリもいい。
Kiyoshiくんの舌もよく回っているようだ。
しかも、歌が一段と上手くなっている気がする。
続いてお馴染みのナンバー「burst」
何度も言うけど、7年前の名古屋BOTTOM LINEで初めて演奏された、
Madbeaversの最初の曲。
この曲は何度も聴いている。
Kiyoshiくんの曲の中で、一番たくさん生で聴いているに違いない。
そしてこの会場には、この曲を生で聴くのが初めてな人など、
いったいどれくらいいるのだろう?
続いてのイントロで、会場が一気にざわめき、盛り上がる。
何故なのかはわからない(笑)
曲は「ALIEN」Kiyoshiくんがまったく自分のことを歌った曲だ。
ふてくされたような、なげやりな感じの歌い方が、
「burst」と共にKiyoshiくんの代表曲という気がする。
この曲に続く曲は、やっぱり「DIVE」
私はこの曲を聴くと、LIVE Ver.のPVを思い出してしまう。
文字どおりKiyoshiくんがDIVEしてる姿が目に浮かぶ。
そういえば、初めて観たKiyoshiくんのLIVEで(名古屋BOTTOM LINE)
KiyoshiくんのDIVEも初めて観たんだった。
床まで陥没して、「大丈夫かな?」って本気で心配してた。(笑)
ここで汗をフキフキ、MC。
なんて言ったか忘れたけど、肩の力の抜けた、ラフなMCだった。
メンバー3人共、とにかく終始笑顔で、文句なく楽しそう。
こちらまで、思わず顔がほころんでしまう。
Kiyoshiくんは、「暑っついから脱ぎたいんだけど、、、」
会場からは、「脱いで〜!」「脱げ脱げ〜!!」の声。(笑)
「四十一(しじゅういち)の身体晒しても、、、」
「しじゅういち」と、わざとおっさんっぽい言い方をするところがかわいい。
実年齢は「しじゅういち」、見た目は二十代、ハートは少年、
そしてLIVEが終われば、ただの「呑んだくれオヤジ」。(爆)
そんなKiyoshiくんと愉快な仲間たちなMadbeaversが帰ってきた。
メンバー3人の雰囲気は、本当に、
高校時代に一緒にバンド演ってた仲間が集まって、同窓会ノリでLIVE演りましたって感じ。
ここで、KiyoshiくんとChirolynさんが向かい合ってイントロを演奏する。
あれ?インスト曲だったっけ?と一瞬思ったんだけど、
BEATLSの「I Wonna be Your Man」によく似た、
ChirolynさんVo.の「Backademic」だ。
Chirolynさんの曲はどれも明るくて、60年代ROCK'N ROLLを感じる曲が多い。
そしてノリ易いと思えるのは、私の年代がそうなのかもしれない。
そろそろこのへんの曲が、、、と思っていると、お馴染みの曲「Space track'n」。
私が最初に買ったKiyoshiくんのCD「Be free」に入っていて、
同時発売だったLIVEビデオでも、何度も観た。
Madbeaversよりは、PUNCHさんがギターを弾いてたイメージが、ものすごく強い。
ドラムもNAOさんのイメージ。
それでも今日は、Madbeaversの音でこの曲を聴いている。
もちろん、生で、LIVEでこの曲を初めて聴いた時も、
このメンバー、Madbeaversだったんだけどね。
今から先、この曲はMadbeaversの曲として、私の中に根着くんだろうか。
ここで、Chirolynさんが、ソロのようにベースを弾き始める。
何が始まるのかと思ったら、まるでBEATLSのような曲。
これはたぶん、コピー曲なのだろうと思うのだけど、私には正確にわからない。
「ONLY YOU」という曲だったらしい。
続いて、そのままのノリであの曲が始まった。
あの曲は、「かわいいあの娘」
これも、初めて聴いたChirolynさんの曲として印象に残っている。
7年前に聴いた時、アメリカっぽい、ノリのいい曲で、
とにかくChirolynさんの歌が上手いのにびっくりした記憶がある。
今日のKiyoshiくんのコーラスはすこぶるイイ。
これもリハの成果なのだろうか。
高音のコーラスがすごく綺麗で、Chirolynさんの歌がさらに映えている気がした。
このへんでChirolynさんが何かしゃべったのかな?
私の記憶では、「ONLY YOU」の前あたりに、「ROCK'N ROLLは好きですか?!」みたいなことを叫んでいたような、、、
確かこのあたりで、やっとギターを持ち替える。
ここまでずっとサンバーストだったんだけど、
ヘッドしか見えなくて、はっきりとはわからないんだけど、
たぶん、machineで使ってたギブソンのセミアコ(黒)
そして始まったのは切ないナンバーの「Hollow」
KiyoshiくんのVo.は確実に上手くなっていて、
この曲はこんなにいい曲だったのかとあらためて聞き惚れる。
マイナーコードの、切ないメロディーなんだけど、
不思議と重くなくて、切ない中にも、どこか一点の光が見えてくるような、
そこをたどっていつか明るい未来に向かって行けるような、
そんな前向きな曲な気がする。
過去のいろんな出来事、切ない思いや苦しさ、
それをきちんと整理して、見つめ直して、乗り越えてきたような、
涙もいつかは乾いて、まっすぐに前を向いて歩いている。そんな気がする。
きっと私は、この曲が一番好きな曲になるに違いない。
ここでKiyoshiくん、Lucyの時のようなアドリブっぽいギターソロ。
それがクリアトーンで、聴き馴染みのあるイントロに変わって行く。
「FLY」に入る前のイントロだ。
そして「FLY」、続いて「Be free」
このあたりの流れはいつもと同じなので、
こちらも、この曲がきたら次はこの曲だろう、と予想がついてしまう。
そして、どの曲だったか覚えてないんだけど、
いつもより、曲の間奏部分が長くて、
ChirolynさんとKiyoshiくんのギター&ベースバトルのような、
アドリブっぽい掛け合いが入っていた曲があった。
そして、ここでたぶんギターをまたサンバーストにチェンジして、
Chirolynさんの、チャック・ベリーのようなナンバー、「君は変わっちまった」
会場は言うまでもなくノリノリ。
そして、ベースとギターがリズムを刻む。
そろそろあれが来そうかな?そう、「あれ」
キレたナンバーの「piece in motherfucker」
私の頭には、おもちゃのG.I.ジョーみたいなのが、ほふく前進するシーンが浮かぶ。
あの、邦楽PVとは思えない、グロイPV(褒めてます/一応)のイメージが強い。
この曲で本編は終わって、メンバーがそでにはけて行った。
会場はすぐにアンコール。
短い気もしたが、Madbeaversの曲数からすれば、これも仕方がない。
とにかく、久しぶりに爆音で、身体全体で音を聴いて、感じている感覚だった。
しかも、音はあまり良くないだろうと予想していたにもかかわらず、
かなりいい音のような気がした。
JOEさんのドラムはタイトで、ノイズのない、抜けるような音だったし、
ベースは粒がハッキリしていて、とにかく腹の底に響くとはこのことだと思ったし、
Kiyoshiくんのギターはいつにも増して炸裂していて、
ワーミー踏みまくりで、それでもって、一番気持ちのいいちょっと手前みたいなところで止まって(笑)
この焦らされ感が、たまらなくKiyoshiくんらしくて、
本当にツボをついてくる音だった。
しばらくして、あまり待たずにメンバーが登場した。
JOEさんが本当ににこやかで、男前にさらに拍車がかかる感じだった。
Chirolynさんは、物販の白いMadbeaversのTシャツを着ていて、
Kiyoshiくんは結局シャツを脱いでしまい、
背中のデビルウイングを(しじゅういちの肌を!)みんなに晒して大サービスだった。(笑)
兵庫さんがKiyoshiくんの肩にかけたギターは、赤のMY-Kシースルーのようだった。
これで何をやるのかと思ったら、なんと!
THE BEATLSの「Hellter Skellter」!!
これですか!!
もっとも、私が好きな曲というわけではないのだけど、
確かにこれはノリのいい、盛り上がる曲であることには違いない。
思わぬところでこの曲を聴くなんて。
続いて、Kiyoshiくんが曲のタイトルを叫んだと思うのだけど聞き取れず、
たぶん聞き取れても知らない曲だったので、わからないんだけど、
このあと続いて二曲、コピー曲を演奏。
そして、たぶんギターをサンバーストに持ち替えて、
始まった曲は「CLUTCH」
この曲がきたら、「CLUTCH The Bomb!!」でダイブするに違いないと思って、気分的に身構える。
曲の途中で、Kiyoshiくんがメンバー紹介を始める。
会場との掛け合いみたいな感じで、(コール&レスポンス)
「ドラムス、、、ドラムス、、、JOE!!!」
JOEさんのドラムソロ。
もう、本当に、文句無しにかっこいい。
やはり、日本一かっこいいドラマーと認めざるを得ない。
そして、ベース、Chirolynさんを紹介。
同じようにコール&レスポンス。さっきよりみんな上手くなっている。(笑)
Chirolynさんのベースソロ。
続いて、Kiyoshiくんを紹介する番になって、
この時「スペシャルリーダー、スペシャルリーダー」とChirolynさんが何度も言うので、
Kiyoshiくんが、「いや、俺はリーダーじゃないから」というようなことを言って、
JOEさんがリーダーだから、とういうようなことを言ったと思う。
それから何か言い合っていたようだったけど、
「JOEさんはリーダー、Kiyoshiはスペシャルなリーダー」と言って、笑いを取る。
そして今度はChirolynさんが会場とのコール&レスポンス。
俺はうまくない、とか、上手くできるかな?とか、そんなことを言いながら始めると、
最初はタイミングを外して、会場爆笑。
すぐにうまく掛け合いが始まる。
メンバー紹介が終わると、いよいよ「CLUTCH The Bomb!!」に移る。
ちょっとドキドキしながら見守っていると、
なんと、ベースを外したChirolynさんが
会場にダイブ?と思いきや、
低い天井の梁につかまって、客席側に今にもダイブしそうな勢い。
それでも、曲の性質上、またベースを持って弾いては、
また外して客席に乗っかるというような繰り返し。
だんだんテンポが早くなると、
最後にはChirolynさん、兵庫さんからKiyoshiくんのギターを受け取って、
二人でギターバトル!!!
めったに観られない、すごいもん観ちゃったって感じで、
曲は無事終了して、メンバーがそでにはけて行った。
たぶん興奮していたと思う。
だけど不思議と落ち着いてLIVEを観れた。
それはきっとMadbeaversの3人が、肩の力を抜いて、心底楽しそうにLIVEをやっていたからだと思う。
アンコールが響いている中、すぐにまたステージが明るくなって、メンバーが登場した。
Kiyoshiくんが、「アンコールありがとう」と言って、
カフェライベントの時のように、ペットボトルのキャップを開けて、会場に回していた。
確かChirolynさんは、口に含んで会場にスプレーしていたと思う。
そして、「新曲をやります」と言って、
初めて聴く曲が始まった。
しばらく聴いていて、耳を疑う。(笑)
歌詞が、、、
え?「君の為なら僕は雲になって、降る雨を受けて、君を守ってあげる」??
ええっ???
なんだ!このラブラブな歌詞はっ!!!
真剣に歌詞を聴いてしまったではないかっ!!!(笑)
歌詞はこのとおりではなかったと思うけど、
ほぼこんな感じの内容だった。
最後のアンコールは、この曲で終わった。
LIVEが終わった時、私の手にはMadbeavers Ver.のKiyoshiくんのピックがあった。
ファン歴8年、何度も降ってきたピックだったのに、
争奪戦が嫌いで、一生手にすることはないだろうと思っていた。
それは私の近くに降ってきて、足下で拾われるのを待っていた。
ありがとう、きっとこんな形でないと、
私はこの先も一生、誰かのピックを手にすることはないだろう。
Madbeavers
底知れない力を秘めたモンスター・バンド。
今日、私が観たのは、ほんの除幕に過ぎなかったのかもしれない。
そのモンスターの、しっぽの先に触れただけかもしれない。
それは振り返って全貌を現し、
口から火を吹き、私達にさらなる力を魅せてくれるに違いない。
本日登場のギター
Kiyoshiくん
フェルナンデス:MY-K リバース・サンバースト
ギブソン:セミアコ・ブラック、ゴールドパーツ
フェルナンデス:MY-K レッド・シースルー
Chirolynさん
Zodiac : ひまわりベース
フライングVベース
未確認ですが、たぶんボディがかなり剥げたジャズベース(たぶんフェンダー)
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