2006年08月09日(水)その2

不定期連載
猫でも解るCG講座!!
その1:裏ワザ、小ワザ、いきなり荒ワザ!!

の、荒ワザ!!
いきなり荒ワザかいっ!!とつっこまれそうですが、
そうです、何しろ「猫でも解る」なので、猫でもできそうなワザです。

まず最初のページで、HPから画像をDLするという話にふれましたが、
無料で使えるデスクトップ用の壁紙を配布しているサイトで、
Macなら画像をデスクトップにドラッグ&ドロップ(マウスでひきずってデスクトップにぽいっ)
で、たいていの画像はDLできます。
Windowsは右クリックで画像を保存なので、Win用に「右クリック禁止」になってるサイトさんもありますが、
Macではこの機能は働きませんので、事実上DLし放題です。
この対策のために、画像を切り刻んであったりするサイトも多いですね。
こんなサイトさんや、フラッシュムービーになっているため、画像がDLできない、
だけどこの画像が欲しいぞ、というあなたのために荒ワザが登場するのです。

何をするかというと、「スクリーンショットを撮影するのです」
つまり、今表示しているあなたのデスクトップ(スクリーン)を
写真のように撮影する(ショット)のです。

さて、Windowsをお使いの皆様は、ご自分のキーボードのたぶん右上あたりに、
「プリントスクリーン」というキーがあることに気づかれるでしょう。
私のWinPCでは「Prt Sc」というキーでした。
Windowsの場合は、このボタンを押すだけで、スクリーンショットを撮影することができます。
ただし、ボタンを押しただけではファイルが一時的に保存されているだけなので、
ほっておくと、次のファイルをコピーした時にすべて消えてしまいます。
そこで、「ペイント」や「ワード」「エクセル」といった、
画像を貼る機能のある、なんらかのソフトに一旦貼付けて、保存しなければなりません。
一枚撮るたびにいちいちこの作業をしたうえで、不必要な部分を切り取る作業も必要なので、
これが以外とめんどくさい。

ところが、Macはこれがいとも簡単なのです。
「でも私のMacにはプリントスクリーンのキーがないわ」というあなた。
確かにMacには該当のキーがありません。
しかし、とっても簡単に撮影できるのです。

「コマンド(英数キー左のリンゴマークのついたキー)」と「shift」と数字の「3」の三つのキーを同時に押します。
試しにやってみて下さい。
「パシャ!!」とカメラのシャッターを切るような音がして、
デスクトップに「ピクチャ1」という、たぶんプレビューアイコンのついたファイルが現れるはずです。
これを開いてみましょう。
デスクトップの画像が撮影されてるはずです。

ちなみに、このスクリーンショットですが、ファイル形式がOSによって異なります。
OS 9以前ではPICT、OS10.1ではTIFF、OS10.3ではPDFでした。
これを、ターミナルを使って変更することもできますが、
私の経験では、デフォルトのままが一番高画質な気がするので、
ファイル変換なんてのは、あとで他のソフトを使ってやればいいと思います。

さて、スクリーンショットの撮影の仕方はだいたいおわかりいただけたと思います。
Macの場合は次々とデスクトップに保存してくれるので、
Windowsのように「いちいち貼付けて保存」という超めんどくさい作業がはぶかれます。
これだけでもMacは楽々と思えるのに、実はもっと楽々なのです。
上で示したように、Macでスクリーンショットを撮影するコマンドは、
「コマンド+shift+3」ですが、これだとデスクトップ全体が撮影されてしまいます。
これでは、あとで切ったり貼ったりがめんどくさい、という話です。
ところが、この「スクリーンショット」の機能には、「欲しい部分だけ範囲指定して撮影」というのが可能なのです。
方法は簡単。
「コマンド+shift+4」を押して、欲しい部分をドラッグ&ドロップするだけ。

試しにやってみましょう。
まず、欲しい画像のだいたい左上にマウスポインタを移動しておきます。
次に、「コマンド+shift+4」を同時に押します。
そうすると、マウスポインタが十字の中心にグレーの○がついたものに変わります。
このポイントを、欲しい画像のいちばん左上に持っていって、
そこから右下に向かってズルズルっとドラッグすると、
指定した範囲がグレーになります。
自分で、「ここだ」と思う範囲を囲んだら、右下でマウスポインタを離します。(ドロップ)
これで、シャッター音がして、指定した範囲のスクリーンショットが撮れているはずです。
うまくいかなければ、何度でもやり直して下さい。

ちなみに、荒ワザ中の荒ワザですが、再生中のムービーを一時停止して、
スクリーンショットで撮影なんてこともできます。
一時停止できないフラッシュムービーなんかは、狙いを定めてシャッターを切るのみ!!
ちなみにWindowsの場合、狙いを定めてもムービーのプリントスクリーンは撮影できない場合があるらしいです。
そんな時はあきらめて、ムービー編集ソフトを使って静止画像を取り出しましょう。
Macの場合は、QuickTime Playerで再生できるムービーなら、
iMovieに取り込んで、静止画像を取り出すことができます。
画質もいいし、超お勧めですが、それはまたiMovie編で扱いたいと思います。

さてそれでは、ものは試しですので、とりあえず画像を用意しましょう。
私は、荒ワザ紹介の為に、QTで再生中の画像を一時停止し、スクリーンショットで撮影したものを使ってみます。
私のOSは10.3.9パンサーですので、スクリーンショットはPDFファイルです。
なので、そのまま開くとたぶんアクロバットリーダーとかで開かれると思います。
その他のファイルだとプレビューのアイコンになってると思います。
ここで、開くアプリケーションを変更します。
2ボタン以上のマウスをご使用の方は、右クリックして下さい。(メニューが現れます)
1ボタンマウスの方は、ファイルをワンクリックして(アクティブになるはず)
上部メニューバーの「ファイル」から「このアプリケーションで開く」を選択し、
Adobe Photoshop Elements をクリックします。

これで、Photoshopでファイルが開かれると思います。
左側にツールバーが表示されますが、こんなものは使いません。
とりあえず、上部メニューバーの「ファイル」をクリックしましょう。
すると、保存項目の中に「Web用に保存」というのがあるはずです。
はい。私が超お勧めする機能はこれです。
「いやいや、私はHPなんか作る気ないし、Webなんてとうてい縁がありませんから」とおっしゃるあなた。
違うんです。この「Web用に保存」という機能が最高にすばらしい機能なのです。
なぜかというと、この機能を使って、自分の好きなファイル形式で、
自分の望むサイズで、最も軽くて高画質にファイル変換できるのです。
Webクリエイターにとっては必須アイテムです。
まあ、騙されたと思って使ってみましょう。

こんな画面になります。


今回は携帯電話用の壁紙を作るということで、ファイル形式はJPEGにします。
au等、GIF画像が扱える携帯キャリアをお使いの方で、
アニメ画像等のイラスト系でしたら、GIFに変換されたほうが画質がきれいに見えると思います。
私のはボーダフォンなので、JPEGにします。
変換したファイルはメール添付して携帯に送信しますので、
あらかじめ、自分の携帯でどの程度のファイルサイズまで受信可能か調べておくといいと思います。
機種によってかなり違うと思いますので、大きめのと小さいのと用意して、試しに送ってみるといいかもしれません。

それではファイル変換します。
まず、「OK」「キャンセル」「ヘルプ」の下に、設定用のボタンがあります。
一番上のボタンのブルーにやじるしのついたボタンをクリックすると、こんな画面になります。


GIFの場合、数字が大きいほど高画質でファイルサイズが大きくなります。
(数字は扱う色の数)
ディザありと無しでは、ありのほうがサイズが大きくなります。

画面の左下に、元画像のファイルサイズが表示されています。
右側の画像が変換後のプレビューですので、この画像を観ながら設定していきます。
私の場合は、JPEGで画質が少々悪いので、「JPEG高画質」を選んでみました。
これだけで、ファイルサイズが元の394kbから、16.16kbに。
このままでもメール添付できそうですが、次に画像の見た目上のサイズを変換します。

設定の下に画像サイズのボタンがあります。


なにやらピクセル数で表示されてるので、なんだかよくわからないという方が多いと思います。
なにも難しく考えることはありません。
元の画像をじっくり眺めて、だいたいこれの1/4くらいの面積でいいぞ、と思われるでしょうか?
では、一番下の「比率」の部分にマウスポインタを持っていき、
クリックしてデフォルトの「100」という数字を消します。
ここに、半角数字で「25」と入力します。(元画像の25%つまり1/4)
そして、「適用」をクリックします。



「小さっ!!」と思ったら、もう一度数字を適当に大きくしてみます。
とりあえず私は50%で変換してみました。
こんなもんでいいな、と思ったら、一番上の「OK」をクリックしましょう。


ファイル名を入力して「保存」をクリックします。
デスクトップに保存されたでしょうか?
ではさっそくメール添付して携帯に送信してみます。

どうでしょう?私の携帯では、この画像は見た目のサイズを100%で保存したものが、
サイズ20kbだったので、そのまま送信してみたらちゃんと受信できました。
みなさんも、見た目の大きさより、実際のファイルサイズ(◯◯kb)を重視して、
ファイル変換してみて下さい。
思わぬ高画質壁紙が作成できるかも??
子供さんの好きなアニメキャラの壁紙を作って、子供さんの携帯に送信したら、
ママの株が上がること間違いなしです☆
それでは皆様、Let's try!!


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